工場の空調更新完全ガイド|失敗しない選び方と簡易チャート

工場の空調更新を失敗しないための主な更新パターンと特徴について

20年前に立ち上げた工場。

夏場は、冷房とスポットクーラーで乗り切ってきたが、年々暑さが増し、ついに社員から労働環境に不満の声も上がった。

そのように悩まれている社長や設備担当者の方は、いらっしゃるのではないのでしょうか。

「来年こそ空調更新を行い、労働環境改善をしたい!」

そう意気込んだものの、

「何から始めればいいかわからない」

「空調を更新しなかったらどうなる?」

「自社にあった空調は?」

など疑問を思い浮かべていないでしょうか。

本記事を読むことにより、

空調更新の始め方、空調更新を行わなかった場合のリスク、自社に合った空調

について詳しく記載しております。

正しい知識を学び、工場の空調更新についてのスキルを身に付けましょう!

なぜ今、工場の空調更新が課題となっているか

なぜ今、工場の空調更新が課題となっているか

20年前に立ち上げた工場では、当時の前提(外気温・稼働時間・人員構成)で空調を選定しております。

現在は、猛暑による気温上昇、部品供給の遅延、採用難と離職リスク、環境配慮や補助金案件など、空調更新の条件が一変しました。

工場の空調は、「壊れたら更新」するのではなく、停止リスク・電力コスト・人材確保・環境対応を同時に最適化するための重要な設備です。

この章では、工場の空調更新が課題化した背景を整理し、次章の空調を更新しない悪影響につなげます。

  • 設備老朽化
  • 気温上昇
  • 採用への配慮
  • 環境への配慮

空調老朽化

稼働20年の空調は効率低下と故障リスクが高く、夏場の空調停止は生産・納期に大きく影響を及ぼします。

交換部品の供給停止、入手難で復旧が長引き保守費用も年々増加していきます。空調の老朽化は、社員の体調・離職リスクにも関わるため、

計画的な空調の更新で空調停止リスクと保守コストを先回りで抑えましょう。

気温上昇

「年々、気温が上昇している」

と感じる方も多いのではないでしょうか。

実際に2005年と2025年の東京都では最高気温、平均気温は大きく異なります。

最高気温平均気温
7月8月7月8月
2005年35.6℃35.8℃25.6℃28.1℃
2025年36.4℃38.5℃28.4℃29.6℃
気温差+0.8℃+2.7℃2.8℃1.5℃

(出典:観測開始からの毎月の値|気象庁)

気象庁のデータから東京都を比較すると、最高気温は7月が35.6→36.4℃(+0.8℃)、8月が35.8→38.5℃(+2.7℃)

平均気温も7月は25.6→28.4℃(+2.8℃)、8月は28.1→29.6℃(+1.5℃)に上昇しております。

最高気温と平均気温が上昇することにより、体への負荷も重くなっていることを意味します。

工場の空調は、老朽設備ほど電気代・暑さ対策・故障リスクが顕在化しやすい状況です。

来年度の更新では、最新の外気条件を前提に方式選定と容量見直しを行う必要があります。

採用への配慮

労働環境が整っていない工場は「キツイ工場」という印象が先行し、若手の応募が伸びません。

通年で空調を整えることは、離職率の抑制と定着率の向上、採用広報の信頼につながります。

環境への配慮

工場の空調を更新しないままだと、低効率で電気代の増加、CO₂排出量が増加します。

さらに、空調内に使用されている冷媒が2000年代に流通したR22を使用している場合、GWP(地球温暖化係数)の高い冷媒のため、漏えいすると温室効果問題に直結します。

事業者全体で1000tCO₂以上の漏えいがあった場合は、国に報告が必要となります。

(出典:漏えい量の算定・報告|フロン排出抑制法ポータルサイト)

空調を更新しない場合の悪影響

空調を更新しない場合の悪影響

老朽化した空調を使い続けると、「止まる(生産停止)・高くつく(電力/保守費)・人が離れる(採用/定着)」の三重苦になります。

とくに夏場は一度の故障が納期遅延や品質低下に直結します。

いま必要なのは「壊れてから考える」ではなく、計画的に工場の空調を更新することで停止リスクと総コストを同時に下げる判断です。

以下では、空調更新を先送りした場合に起きる具体的な悪影響を整理します。

  • 部品供給のストップ
  • 効率低下による電気代上昇
  • 空調停止による社員の不満
  • 熱中症へのリスク

部品供給のストップ

主要部品は稼働10年から在庫縮小・供給ストップが増え、復旧までのリードタイムが長期化します。

圧縮機・基板・熱交換器などの致命部品は中古流用や代替品に頼らざるを得ず、再故障リスクも上昇します。

とくに7〜9月は空調業界で一番の繁忙期となるため、工事業者も確保できず、部品も入手待ち=操業停止になりがちで、修理費+機会損失を合算すると更新より高くつくケースが珍しくありません。

予防保全としての計画更新が最短の保険です。

効率低下による電気代の上昇

熱交換器の汚れ、冷媒漏れ、コンプレッサー摩耗、ON/OFF制御これらが重なり空調の効率が低下します。結果として、同じ冷房能力でも余計な電力を消費し、さらに制御の粗さで発停回数が多くなります。

  • 旧機:電力(年)+保守・修理(年)+停止損失(リスク)
  • 新機:減価償却(年)+電力(年)+軽微な保守

中期(5年)で見ると、工場の空調を更新した方が費用が小さくなることが多いのが実情です。

空調停止による社員の不満

夏場に空調が止まれば温湿度の上昇で作業性が急低下します。

集中力低下→品質のバラつきや手直し増加→残業・不満の連鎖が発生します。

現場の口コミは採用にも影響し、「暑くてキツイ工場」というレッテルは採用応募減・内定辞退につながります。安定稼働できる設備に空調を更新することは、品質と雇用を守る経営施策です。

熱中症へのリスク

旧式機は経年劣化により設定温度に届きにくく、暑熱環境が長時間続くことで熱中症リスクが上がります。

万一の救急搬送は安全配慮・生産計画・企業信用にダメージを与えかねません。

予兆(異音・異臭・通常と異なる挙動)の段階で温度を下げられる能力を備えた空調へ計画更新することで、現場の安全と生産性を同時に担保できます。

「自社条件だと何が最適か分からない」場合は、図面・面積・稼働時間の条件をお知らせください。

現状機と更新案を比較し、最適プランをご提示します。

工場空調の主な更新パターンと特徴(メリット・デメリット)

工場空調の主な更新パターンと特徴(メリット・デメリット)

空調更新時「どれがうちに合うのか」が一番の悩みです。

ここでは工場の空調更新で現実的に選ばれる3パターンを、社長・設備担当者が判断しやすい軸(初期費用/電力・保守の年間コスト/工期・操業影響/向いている条件)で整理しています。

結論から言えば、短期の確実性ならパッケージエアコン、応急ならスポットクーラー増設、総コストと環境配慮まで最適化するなら再生エネルギー活用(地下水エアコン)の更新が目安です。

  • パッケージエアコン更新
  • スポットクーラー増設
  • 再生エネルギー活用(地下水エアコン)

パッケージエアコン更新

こんなときに向く

  • 既設ダクトや電源がそのまま活かせる
  • 各室ごとに空調能力を見直し、空調能力上昇

メリット

  • 納期・工事段取りが読みやすく、停止期間が短い
  • 機種ラインナップが豊富で、空調能力の再設計が容易
  • 省エネ型(インバータ・高効率機)で旧機より電力を圧縮しやすい

デメリット

  • 面積が広い・天井高がある・発熱体が多い工場では能力不足や温度ムラが出やすい
  • 年間の電力・保守コストは中程度(熱源の効率に依存)
  • 将来工場の拡張・区画分けの柔軟性は専用設計に劣る

社長・設備担当者への一言

「止められない」「今年の夏までに確実に」を確保しつつ、能力再計算と台数配置の見直しで「前より冷えない」を防止しましょう。

スポットクーラー増設

こんなときに向く

  • 予算・工期が限られ、応急対策が必要
  • 一時的な増員・局所箇所へのピンポイント冷却が目的

メリット

  • 初期費用が小さく、即効性がある
  • レイアウト変更に合わせて移設・増減が容易

デメリット

  • 局所冷却ゆえに空間全体の暑熱は残る電力効率が悪い
  • 排熱・結露・騒音が課題、現場満足が上がり切らない
  • 恒久対策にならず、結果として延命コストの積み上げになりがち

社長・設備担当者への一言

「今年はこれでしのぐ」という選択しとしてはメリットがあります。

ただし来年度の恒久更新(他方式)とセットの二段構えにしないと、合計コストが増加します。

再生エネルギー活用(地下水エアコン)

地下水エアコンとは

少量の地下水を特殊パッドに滴下し、空気を直接冷やす空調方式となっております。

圧縮機を必要としないため、電力コスト最大90%削減した事例もあり、省エネ機器としても注目されています。

再生エネルギー活用(地下水エアコン)の構造

再生エネルギー活用 地下水エアコンについて|アクアイースター

こんなときに向く

  • 工場内で地下水やチラーを使用している/中長期で総コストを最小化したい
  • 暑熱・電力・採用イメージ・環境(CO₂)をまとめて改善したい

メリット

  • 地下水の温度を利用し、高い省エネ性(年間電力最大90%削減)
  • カーボンニュートラルや補助金適用の可能性が高く、投資回収を短縮
  • 地下水がなくても、チラーと地下水エアコンを併用することで運用可能

デメリット

  • 事前の適用条件(地下水の水量・水質)の確認が必須
  • 井戸工事・配管などで初期費用と設計期間が都度異なる
  • 全棟よりも高負荷エリアから段階導入が現実的

社長・設備担当者への一言

「電力・安全・採用・環境」の四つ巴の課題を同時に解く唯一の空調設備

条件適合の可否と回収年数(補助金前/後)をまず試算しましょう。

1台設置あたり:空調更新 早見表

パッケージエアコン更新・スポットクーラー増設・再生エネルギー活用(地下水エアコン)を「ひと目で判断」できる早見表を確認しましょう。

(◎=とても良い/〇=良い/△=状況次第/×=弱い)

評価軸/方式パッケージエアコン更新スポットクーラー増設再生エネルギー活用(地下水エアコン)
初期費用/台60~100万円10~20万円100~150万円
推奨床面積/台70~120m²10~20m²(局所)100~150m²
年間電力コスト
年間保守費
工期の短さ(導入スピード)
稼働中の操業影響の少なさ
快適性・温湿度の安定
広い空間への適合×
補助金との相性
投資回収(総コスト観点)×
環境配慮・CO₂削減×

空調更新の選定目安

今夏を確実に乗り切る応急対応:スポットクーラー増設(◎)
ただし恒久策とセットで更新が必要

停止期間を短く、確実に冷やす:パッケージエアコン更新(◎〜〇)
能力再計算と台数配置の見直しが鍵

電力削減・快適性・環境まで総合改善:地下水エアコン(◎)
井戸・敷地条件の適用可否と回収年数の試算が前提

※地下水がなくても、チラー併用にて運転可能

注意点(短評)

  • スポットクーラーは排熱・結露・騒音処理が必要で、空間全体の暑熱は残ります。
  • パッケージエアコン更新は短期工事で確実だが、広大/高天井では温度ムラに注意が必要です。
  • 地下水エアコンは省エネルギー・快適性◎だが、初期費用と稼働までの期間は大きく、適用条件の確認が必須となります。

お問い合わせはアクアイースターまで

自社の条件が地下水エアコンに向いているか迷う場合は、お気軽にお問い合わせください。

アクアイースターは再生可能エネルギーを利用した超省エネ空調の設計・開発を得意としております。

また、工事、施工会社様など、弊社技術にご興味がある方も協力会社として募集しております。

地下水エアコン:補助金での導入事例

「補助金を利用した工場の空調更新は、どんな事例あるの?」

と感じる方はいらっしゃいるのではないでしょうか。

この章では、補助金を使用した事例をもとに業種、導入前の課題、設備投資額について紹介します。

なお、地下水エアコンは、2年連続「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」の対象設備に登録されております。

アクアイースターでは、今年2件補助金を使用し、地下水エアコンを導入いただきました。

補助金申請につきましても有償で申請のフルサポートも請け負っております。

補助対象設備ユーティリティ設備(高効率空調など)
省エネ要件原油換算量ベース①省エネ率:10%以上
②省エネ量:1kl以上
③経費当たり計画省エネルギー量:1kl/千万円
補助対象経費設備費
補助率1/3以内
補助金限度額【上限額】1億円/事業全体
【下限額】30万円/事業全体

(出典:省エネルギー投資促進支援事業費補助金|環境共創イニシアチブ)

事例:A紙業会社 様

業種段ボールシート、ケース、
梱包資材の開発・製造
従業員数100~200名
導入前の課題作業員の環境改善夏場は工場内が暑く、
作業員は空調服及びスポットクーラーで作業を行っていた。
工事期間A紙業会社様にて施工
設置台数ラジエーター複合仕様 AG-DCS-PR 12台
使用補助金省エネルギー投資促進支援事業費補助金
投資額10~20百万
導入後の変化地下水エアコンに空調を更新したことで工場の温度が低下し、作業員が空調服を着なくて作業できるまで作業環境が改善された。

地下水エアコン:ラジエーター複合仕様 AG-DCS-PR

機種名AG-DCS-PR
定格電力単相200V 50/60Hz 770/1100W
最大風量(m³/min)200
本体寸法(mm)W1109×D874×H1352
使用水量(L/min)15
フレーム材質SUS
風量調整10段式
風量調整縦横ルーバー
目安空調可能範囲100~150m²/台
設置環境屋内使用(屋外 特注対応可)
地下水エアコン:ラジエーター複合仕様 AG-DCS-PR

お問い合わせはアクアイースターまで

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記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

工場の空調更新は、単に空調を更新をするのではなく、社員の労働環境、製造ラインの安定化になくてはならいない製品です。

アクアイースターは再生可能エネルギーを利用した超省エネ空調の設計・開発を得意としております。

お問い合わせフォームまたはお電話より、お気軽にお問い合わせください。

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